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八十八
先日、私の祖父が88才の
米寿を迎えました。
当然ですが、88年生きてきたのです。
宴会の前に長男である
私の父から父なりの生きて来た
人生を振り返って挨拶があり、
私の知らない出来事など話を
してくれました。
そして祖父が約15分~20分ほど話しました。88年がたった20分・・・話せば、20分そこそこに出来る人生話も
本当に苦労しているんだな~と感じました。もちろん戦争の話、特攻隊のパイロットを教育する教官だった祖父は
教え子を特攻隊として送り出し辛かったこと、マラリアに侵され苦しんだ事、行き先不明の汽車に乗せられ走っている
汽車から飛び降りた事、そして何ヶ月も歩き帰り着いた時の持ち物は、破れた軍服、破れた靴下、手ぬぐいだけでお金は一円も無かった
事、今の私達には想像も付きません。祖父に会うといつもにこにこしております。とにかくやさしいんです。
私は思います・・・こんな時代に生まれ青春を戦争と言う時代で過ごして本当に苦労してきた人だから人に優しいんだと
祖父の・・・いや祖父たちの苦労は私みたいな薄っぺらい人生では量ることが出来ません。
話を聞いていて本当に涙が止まりませんでした。
今の私達の時代はどうでしょうか?ふと、思います最近の日本は何かがおかしい。顔が見えないネットで他人を攻撃する人。ブログでどこそこのお店が云々など・・・
自尊心ばかり・・・人間って長く生きても100年ほど、その100年の人生を同じ時代に生きている仲間。大げさですね(笑)
もっと他人に思いやりを持ってもいいのではないかと。
私は、私の元に生まれて来てくれた子供達には、おじいちゃんから聞いたことをもう少し分かる様になったら話そうと思います。
そして私なりに感じた事、他人へ思いやりをもてる大人になってほしいと思います。。